≪自由に生きる 〜ネットによる意識の拡大と日常の統合〜≫
2,3年前から友人たちに勧められていたFacebookをようやく始めて2か月。メリットとデメリットも味わい、自分らしい付き合いをしていこうと思っている今日この頃である。
メリットは何と言っても『時空を超えた出会い』。10年以上会っていなかった知人との出会いや、遠くにいる友人と目の前にいるように言葉を交わしたり、情報を共有することは今まで考えられなかった『今の時代ならではの幸』というべきだろう。
時代の流れであろうか、友人とも「そのうち、お茶でもしようよ」と言っているうちに時間が流れて数年ということも珍しくない。これがネットで簡単にできることはFacebookの大きな利点であろう。
しかし当然ではあるが、ここにも気を付けないといけないデメリットがある。年月が経つうちに意識していなくても、自分も変わり、相手も変わっている。出会っていた時点と全く同じということはありえない。互いの時間の経過をどう埋めるか、どう許容するか、重要なポイントである。
時にかつての友情に影を落とすことも少なくないだろう。相手には相手の歴史があり、今日がある。自分にも大切にしたい領域もある。
「お友達再会!」とはしゃがずに、お互いを尊重しながら成長できる、お付き合いしたいと思う。当初、Facebookに時間をかけすぎて、仕事を後回しにしてしまったことがあるが、これも気を付けたい重要な一つである。
また、ネット上ではあるが、『時空を超えた』お付き合いは『意識の拡大』をもたらし、それは様々な形で現実の生活にも影響、変化を起こす。
現実にも、思いがけない出会いが起こったり、それまでの思いが急速に進んだりとオタオタすることがいくつかあった。
それはネットによる「心の変化は、現実の変化をもたらす」という当然の現象ではあるが、人は今までと違う変化に戸惑ったり、不安を感じることもある。
ここも慎重に対応したい点である。私自身も大きな揺れを感じながらの、時期でもあった。
「だから、Facebookをしない」という声もある。人それぞれではあるが、私は時の流れの利器と自分らしいお付き合いをしながら、ネットによる変化が現実に与える影響も微調整しながら取り込み、より自分らしい生き方を探りたいと思う。ネットに振り回されて人間らしい感情を失うことなく、また、感情的になって自分も見失わず、新たな情報をこれまでの自分に統合させながら進めていきたいと思う。
『自由に生きる!』自由とは、自らに由(よ)る。
お釈迦様が言うように、自分自身を拠り所にすること。ヨーガによって体を調え、呼吸を調え、心を調えて、それまでの自分に執着して新しいものを取り込むことに臆病にならず、心の目を澄ませて取り入れるべきものを見極め、新たな季節の自分を楽しみたいと思う。
刻々と変化する中で、真を見る目を養い、さらにそれを活かすことは、ヨーガの恩師、佐保田鶴治先生がかつて言われた「生活即、ヨーガ」の実践に他ならない。これはまた、ヨーガに限らず、様々な道にも通じると思う。
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2013年7月1日
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[皆既日食]
ヨーガの一番の目的は、心が変化することです。自然との一体感や宇宙意識の体験は、その人の内面を深め、その後の人生を豊かにします。