京都のヨガ教室 アルジュナヨーガ研修会では主宰の渡辺昧比が佐保田鶴治先生に師事して学んだ『佐保田ヨーガ』をベースに、心身の癒しを深める指導を行っています。

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エッセイ
 
 
渡辺昧比

「季節のエッセイ」

ヨーガ療法士、渡辺昧比の季節のエッセイをお届けします。

≪縦糸・横糸≫

P.ピカソ「Dove of Peace」    P.ピカソ「Dove of Peace」

今年7月に同志社大学で行われた、第2回統合人間学会で私は、『ヨーガを通しての統合人間への道』の講演と実技指導を行った。その後で、次の《横糸》についての部分に、「よくわからない」「今まで気が付かなかったが、なるほどと思った」「これは素晴らしい観点ですね」等々のコメントを頂いた。

ヨーガはあくまでの自分の体・呼吸・意識を使って、心の成長・霊的進化を目指すが、そのプロセスで自分を通して他者を感じる事もできる。例えば、前屈のポーズで「自分の体が引っ張られて痛い感覚」は多少の差があったとしても、他の人とも共通の感覚と思えるし、また、アーサナで上げた手を下ろすとき、自分の血液の流れを通じて他人の血液の流れも感じる事がある。
すると、自分の中に共存の気持ちが自然に芽生え、この気持ちがエゴの独走に歯止めをかける。結果、ヨーガの実践は、個人の心身の健康も役立つばかりではなく、他者との緩やかな愛につながる関係を再構築し、社会の健全な営みにも貢献することができると考える。
『超個』が個人の内面への降下《縦糸》とするならば、もう一つの『超個』として、個が社会性をもって拡がり、他者との共存を育む《横糸》として織りなすことによって、この降下の深まりもより安定して進むと考える。

この身体感覚は、いつでも誰でもすぐに可能とは限らない。例えば、1レッスン90分のヨーガの中で、いくつかの手順を踏みながら、この感覚が育まれていき、気づきも深まる。
この場合の《横糸》には、昨今流行のSNS(Social Networking Serviceの略で、ネット上で社会的なつながりを持つことができるサービス)は入らない。SNSに登録すると世界が拡がるなど、大変有効なツールにもなるが、時には、実体のない不安定な結びつきにもなりうる。
ヨーガの実践によって、自分の内面を深く掘り下げると、ある種の水脈に降りて行く。そこは自分の流れでありながら、他者にも通じる<道>でもある。しかもそれは特定の個人だけの<私道>ではなく、普遍性も持つ。この<道>での出会いは、内面を深く掘り下げた人との出会いで、それぞれが自分に向かい合いながらそこにいる。ここでは孤立はしない。もちろん、群れも成さない。
そんなことを考えながら、先日、「私もいよいよライフワークの『スピリチュアル・ケア』に関わっていこうかと思っている」と言ったら、「もうすでに、ヨーガのクラスでのお話は『スピリチュアル・ケア』ですよ」と受講生の一人が言った。私自身では、自分の体験を《個》で終わらせずに、そこに《普遍性》を持たせるよう心掛けている。
例えば、私は昨年、突然に弟の《死》を体験し、衝撃を受けたが、まったく同じ体験を同時に受ける人はいないとしても、形を替えての《喪失》体験を持つ人は少なくない。様々な《死》《喪失》を体験した方々が「様々な想いで私の話を聞いてくれたらよい」と私は思っている。「先生のお話は、その時々の私の問題に当てはめて考えることができ、解決の糸口になることがある」「なんで、この時期、言ってもいない私の悩みにピッタリのお話をされるのかと、びっくりした」などの言葉を頂くこともある。
これも一つの《横糸》であろうか。
ヨーガを続けることは、一般に考えられているような《縦糸》としての内面への降下だけではなく、それによっての《横糸》の拡がりも考えられ、これが人生を味わい深くしてくれるように思う。
今年は、ヨーガの恩師、大阪大学名誉教授で日本ヨーガ禅道友会初代会長、佐保田鶴治先生没後30年。60歳過ぎから始められたヨーガは『健康法』と見られがちであるが単なる健康法にとどまらない。高弟で大阪大学名誉教授の山口恵照先生は、「それまでの佐保田先生の研究人生(インド哲学)の集大成であり、またそれを具現化したもの」と言われる。

佐保田先生の著書は10冊を超えるが、その中に次の箇所がある。

ヨーガは凡人にも入り易く、才能に応じて高い霊性が発揮され、最高の霊性の開発さえ約束されているという長所を持っています。
……… ……… ……… ………
そうなっていくにつれ、あなたはこころの内に霊性の太陽がだんだんに高くのぼり、限りない幸福感と充実感を覚えるようになるでしょう。
……… ……… ……… ………
私が微力ながらヨーガの宣布に乗り出したのは、ヨーガによって現代人の心の渇を少しでも癒したいという念願からです。
『ヨーガ根本経典』より

自我とは個人的な> I <の感覚がそこから出て、そこへ没入するところのものである。
………もしも、心の中で> I (われ) <と言う感覚の糸をどこまでものその根元に向かって手繰ってゆくならば、しまいに> I <は次第に消えてゆく。> I <の感覚が消えてしまった時、決して放心状態になるのではなく、かの不死なる意識に到達したのである。この真の自己に目覚めた時に、ひとはほんとうに賢明になる。ひとが自分の真の自我を知るやいなや、他の一つのものが人間存在の深みのなかから現われ出て、彼の全存在を占領する。その一つのものは、心の背後にある無限、神聖、永遠なる存在である。
世に天の王国とか、ネハンとか、ゲダツとかよんでいるものがそれである。この体験を得たとき、ひとは自分自身を失ったのではなくて、かえって自分自身を見つけたのである。この真理探究の旅に門出しない限り、疑惑や不安は絶える時が無い。世のなかの人びとはこの真理探究の仕事を回避するが、これほど価値にある仕事は他には無いのだ。
『ヨーガの宗教理念』より

この集大成をベースに、佐保田先生はヨーガの指導では平易な言葉「内部感覚(あるいは深部感覚)を大切に」や「自分だけが健康になってニコニコするだけではいけませんよ」と言う表現で、先ほどの私の言う《縦糸》や《横糸》の旗を織る作業を優しく後押してくれたように思う。このことは「『佐保田ヨーガ』が、多くの健康法と一線を画している大きな理由」と私は思う。
このような実践を通して、私が考える『生き方としてのヨーガ』を「様々な人たちと、様々な形で育んでいきたい」と、御命日を過ぎた昨今、改めてそう思う。

2016年10月1日

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