京都のヨガ教室 アルジュナヨーガ研修会では主宰の渡辺昧比が佐保田鶴治先生に師事して学んだ『佐保田ヨーガ』をベースに、心身の癒しを深める指導を行っています。

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渡辺昧比

「季節のエッセイ」

ヨーガ療法士、渡辺昧比の季節のエッセイをお届けします。

≪たましいに合掌するこころ≫

《合掌童女》鹿児島寿蔵
《合掌童女》鹿児島寿蔵

先日、自宅近くのコンビニに入った瞬間、「死ね!」「死ね!」という若い女性の声が響いた。驚いて声のする方向へ顔を向けると、若い女性のスタッフが半分じゃれ合うように笑いながら言い合っている。どちらかが気に入らないことをして、他方がそれに苦情を言っているようだが、私には異常な光景に見えた。言葉の乱れは、すでに目、耳にはしているが、言葉の問題をはるかに超えた異様な世界観がそこにはある気がした。

また最近、「老人施設のスタッフが利用者を虐待、死亡させた疑いがある」とニュースで報じていた。これは氷山の一角と思われる。以前、母が入院していたリハビリセンターで「リハビリが終わったら、お母さんを食堂に置いておきましょうか?」と、一見、丁寧語のような言葉がけがあった。「ん!置いておくって?」思わず、「置くっていうのは、モノの場合、ヒトの場合は使いませんよ。」と私はおせっかいオバサンぶりを発揮した。すると今度は、「間違ってましたか?!」とでも言いたげにポカンとしていた。「あぁ」と、声にならないため息が私の口から洩れる。

このようなことは枚挙にいとまがない。そこには社会全体に敷衍する価値観の激変、マニュアル偏重、過酷な労働による疲弊感、表面的な善悪の判断基準等々、根深いものがある。しかし私には一番の問題は、《真の意味でのスピリチュアリティの欠如》が大きいと思う。

ヨーガには、「人間の存在は五層からなる」(ターイッティリーヤ・ウパニシャッド)『五蔵説』がある。概略を述べると人間存在は、外側から①肉体②気・エネルギー③感情④理性・知性⑤霊性で、最終的には霊性の向上を目標とする。そのための方法論がアーサナ(ヨーガの体操)、呼吸法、瞑想などである。これらを通して心身を調えて健康度を高めるが、その前提として、「人間の存在は、肉体だけではない、心、更にはその奥の霊性もあり、これが最も貴重である」という思想がある。

このような思想は、ヨーガに限らず、佛教・神道・アーユルベーダ(インド伝承医学)などにもあり、西洋にも、「無知の知」で有名なソクラテス、医学の父と言われるピポクラテスが影響を受け、「魂は転生する」「土・空気・火・水から万物が生成する」という《四元説》を唱えたエンべトクレスらがおり、輪廻転生説や身土不二など、東洋の思想に通じる世界観がそこにもある。

このような人類の歴史を振り返ると、今日の様相は異常としか言いようがない。それにはさまざまな理由、例えば経済優先、効率優先などの中で、人間として生きる上での大切なものを見失った結果のような気がする。かといって時代を逆行することはできない。このような現代の中で、人間が人間らしく生きる為には、先の述べたようなホリスティックな人間観が必要であり、その具体的な方法論の一つがヨーガである。

私がヨーガを始めた頃、佛教の修行の話に関連して、先輩に聞かれたことがある。「ヨーガは難行か、易行か?」私はヨーガの膨大深遠な世界に足を踏み込んだばかりだったので、「私にはヨーガは難しいように思います」と答えた。すると、先輩は、「そうだね、確かに楽ではない。しかし、アーサナ(ヨーガの体操)にしろ、呼吸法にしろ、瞑想にしろ、すればするだけのものを得られる。この意味で、易行だと思う」と言われた。ヨーガの背景にはインド哲学と言う、膨大深遠な世界があるが、その思想と必死になって取り組んでも私のような凡人には無力感が付きまとう。しかし、ヨーガの行法を通して、固くて強張っていた体が和らぐにつれ、呼吸もゆったりし、心もこだわりが少なくなり、自分の体の感覚を通して他者の体にも想いを馳せることができる。結果、人との関係性も健やかに育まれるように思う。

こうしてヨーガを通して人が心身の健康を育む結果として、まず、その人の日常が調い、人間としての豊かな人生を歩んでいけることが挙げられる。二つ目としては、個人の健康は社会の健康へと拡がっていくことが可能になる。現代は競争社会と言われる。何かにつけて、エゴをむき出しにして、瞬間的に相手を傷つけても自分(達)を守ろうとする。自分(達)を守ることは生存を続ける上で必要な部分もあるが、それだけでは共に滅亡への道をたどりかねない。一つの道として、共存・共栄も可能である。

世の中には様々な方法論がある。広い道《易行》としてのヨーガの実践によって、スピリチュアリティを育むことは、個人の心身の健康はもとより、社会の健康にとっても必要と思われる。それは自分の幸せとともに相手の幸せを祈ることでもある。これに関連するが、母の介護を通して思うことは多い。最近の私は、医学の父と言われるピポクラテスの言葉に心打たれるものがある。《ピポクラテスの誓い》(二宮陸雄訳)によると、「…自分の眼で患者を長期にわたって観察し、考え、…人を愛するところにこそ医術への愛もある(網かけ、渡辺)」愛はエゴを超える。エゴとは<自己愛>だけではなく、複数の<自分たち愛>も含まれる。エゴを超えた愛は、他者に幸をもたらし、結果、自分(たち)にも大きな幸をもたらすと私は確信している。

2017年10月1日

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