≪第4の居場所、インターネットラジオ『ゆめのたね』に出演して≫
写真 埴 沙萌
スターバックスの名誉会長ハワード・シュルツ氏は、単なるコーヒーショップではなく、『第3の居場所』を作りたかったという。「第1の居場所は家庭、第2の居場所は職場、この二つだけでは足りない。第3の居場所も必要」との夢の実現と言う。私なりの表現では、第3の居場所とは、自分自身になれる場所だったり、親しい人との横のつながりを確かめる場所ともいえる。
では、第4の居場所とは何か？関係者の表現では、時空を超えた「絆を生み出す場」としている。自分自身の人生を振り返ると、「何故に？」という恩寵に導かれることが少なくない。ヨーガを始めてからも、その道の深遠さ、膨大な世界観に圧倒され、しばし、立ち尽くすこともあった。また、道に迷いかけ、途方もない闇の中、友人知人はもとより、人生の先輩や師匠から「何でこんなに親切に？」「何故ここまで教えてくれるの？」と驚き、有難く、気が付くと自然に以前より私にふさわしい道が開けていたことがある。この時の『人』とは、故人をも含む。これは、《時空を超えた智慧》に導かれたということもできるし、《第4の居場所》に自分の席が用意されていたということもできる。どちらにしても、世の中には一般的な知識だけではないものがあるように思う。
今回、《インターネットラジオ『ゆめのたね』》も、可能性にすれば、ほんの一桁、数パーセントにも満たない数字の奇跡的な可能性から起こったことである。20数年前に出逢ったHさんは他の数人と一緒にお茶を飲んだ程度で、何回も自然消滅しかけた糸が切れず、FBでつながったことが一つの絆となった。オファーは昨年だが、「臨床宗教師認定後の方が話が多いかもしれない」とのことで、4月収録、5月放送となった。
私にとっても、《インターネットラジオ『ゆめのたね』》は第4の居場所であり、また同時に、まだ見ぬ人との第4の居場所での出会いもひそかに期待している。私のこれまでしてきたことが、誰かの役に立つかもしれない、道に戸惑っている人に、何かのヒントになるかもしれないと思うことは、人生の後半にどっぷり浸ったこの時期に有難いプレゼントであった。
「誰かの『ゆめのたね』を育てるお手伝いをする」ことは、実は、私自身の『ゆめのたね』を育てることでもある。感謝！感謝！感謝！
2019年7月1日
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［皆既日食］
ヨーガの一番の目的は、心が変化することです。自然との一体感や宇宙意識の体験は、その人の内面を深め、その後の人生を豊かにします。
