京都のヨガ教室 アルジュナヨーガ研修会では主宰の渡辺昧比が佐保田鶴治先生に師事して学んだ『佐保田ヨーガ』をベースに、心身の癒しを深める指導を行っています。

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エッセイ
 
 
渡辺昧比

「季節のエッセイ」

ヨーガ療法士、渡辺昧比の季節のエッセイをお届けします。

≪今、改めてヨーガ禅を生かす≫


P.ピカソ ≪ブーケ≫

ヨーガ禅とは
9月11日は、ヨーガの恩師、佐保田鶴治先生の命日、もう30年以上が過ぎた。初めて佐保田先生にお会いした日、初めてヨーガアシラム(現、日本ヨーガ禅道院)を訪ねた日の様子をはっきりと思いだすことができる。佐保田先生からは多くのことを学んだが、今改めて思うことは、「ヨーガは個人の心身の健康を高め、同時に社会の健康にも役立つ」ことを痛感する。

ここ数年、様々な災害、想像を絶する事件などが続き、ほとんど日常茶飯事になってきた。少々のことでは誰も驚かない、不気味な世の中になりつつある。このような現状の中で様々な《癒し》を求める人が増えても不思議ではない。しかしその多くは、対症療法的な《癒し》に、私には思える。

佐保田ヨーガは人生を裨益する
私が、心身の健康を目指して始めたヨーガは、次第に隣接分野(インド哲学・東洋思想・東洋医学・宗教学・瞑想・スピリチュアリティなど)へも関心が拡がり、様々な遍歴?!を経て今思うことは、佐保田鶴治先生の長弟子、山口惠照先生(大阪大学名誉教授)の「佐保田ヨーガは人生を裨益(ひえき)する。なぜなら、佐保田ヨーガは佐保田先生のそれまでの研究『インド哲学』の総まとめであり、誰にでもできる実践法であるからである」に尽きると確信する。

佐保田ヨーガの大きな特徴は、《動禅》、動くメディテーションとしてアーサナを行う。具体的には、4原則(ゆっくり行う・呼吸と動作を合わせる・意識を集中する・リラックス)を守ることであるが、これによって、体を動かしながら、体が調うだけではなく、心も調うことが可能になる。時に、他所のヨーガの方から、「佐保田ヨーガは《アーサナ》について細かく言ってうるさい」と言われることがあるが、私は、アーサナはできる限り正確に行わないといけないと思う。勿論ここでの正確とは、年齢的な問題や骨格など体型的な問題を無視して闇雲に完璧を目指すという意味ではない。

インド思想史をひも解くと
その理由は、インド思想史をひも解くことによって理解できる、という仮説を私は考えている。古代インド思想をひも解くと、歴史が始まった頃は思想としても、宗教としても、哲学としても素朴な時代があった。この原初宗教の時代は、インドに限らず、どこの民族にもあるだろう。人間としての基本的な欲望、願望を満たすための方法がここでは模索される。例えば、病気やけがをした場合、日照りが続いて農作物が実らない時など、人々の願望は、痛むところに手を当てたり、太陽に向かって手を合わせるような個人的レベルに始まり、次第に、特定のシャーマンによる呪術へと移行する。シャーマン個人の力量・レベル・霊格が大きな部分を占めるが、いつもシャーマンによる祭式が可能な場合は多くない。これにより、次第にシャーマンの持つ力より、祭式そのものを重視する『祭式至上主義時代』時代へと移行する。この事によって、多くの願望が比較的手に入りやすくなったが、一方、新たな《苦しみ》《悩み》が湧きおこるようになる。「望みはかなったが、もっと欲しい」「さらにさらに…」と願望は膨らみ、人々の心から安らぎの表情が消えるという皮肉な現象が起こるようになる、こうして人々は「望みが叶うことがより厳しい欲に取りつかれる」「どこまで行っても安らぎがない」「欲を持つとは?」「欲に衝き動かされる人間とは?」こうして祭式至上主義から、神秘思想へと時代は進む。

こうした時代の申し子として登場した一つがヨーガであると考えられる。前置きが長くなったが、このことを考えると、ヨーガ、特にアーサナは神秘思想の一つではあるが、同時に祭式至上主義の名残りも併せ持つ。次に述べるヨーガの身体論としての『五蔵説』は、祭式の基盤となった五段の祭壇から発生したとも考えることができる。祭式では、方位・音声・供物などが重要とされるが、こう考えると、アーサナは、できる限り正確にしないといけない。こうしてアーサナを祭式として行うと、絶対者との交流、真我顕現、その後の神秘思想への移行がスムースに行われる。

身体とは
佐保田ヨーガの大きな特徴は、《動禅》、動くメディテーションとしてアーサナを行う。具体的には、4原則(ゆっくり行う・呼吸と動作を合わせる・意識を集中する・リラックス)を守ることであるが、これによって、体を動かしながら、体が調うだけではなく、心も調う、ことが可能になる。ヨーガの身体論としては、タイッタリーヤ・ウパニシャッドの『五蔵説』がある。ヨーガの身体論【古期ウパニシャッド】・【五蔵説】BC800〜BC500『タイッティリーヤ・ウパニシャッド』「人間は五層からなる」で、外側から、①食精所成我(肉体)②生気所成(気・エネルギー)③意所成我(感情)④識所成我(理性・知性)⑤歓喜所成我(霊性)で、具体的な実践法としては、①ではアーサナ(体操)②では呼吸法③では瞑想④では哲学書や自己分析⑤では更に瞑想を深める。
これをリンクさせながら行う(断片的にしない)ことが大切で、それにより、苦に満ちた世界からの解放(解脱・三昧)へ向かう。体と言う極めて現実的な入りやすいところから霊性と言う高みへスムースに移行するには、体をベースにしてホリスティックな心身統合へと向かう佐保田ヨーガ《動禅》、『動くメディテーション』が多くの人にとって入りやすく、また続けやすいと私は考える。

個人の健康から社会の健康へ
インド、ヴィヴェーカナンダ・ケンドラによると、心身統合への道のり、精神的霊的向上への道のりは、次のプロセスをたどると言われる。 まず、①筋肉の収縮や伸展などの感覚。次いで②腹部・胸部の圧力変化を感じ、③血液、心臓の鼓動を感じる。④神経を伝わる刺激を感じる。最終的には⑤空や海のような無限に広がるものを思う。このプロセスでは、次第にリラックスが深まったり、自我の縮小、《いのちの実感》などがおこりやすい。実際、ヨーガの実践によって、「手を上げ下げするだけで、血液がこんなに多く流れると思わなかった」「体が緩むと、気持ちも和らぎ、何気ないことが涙が出るほどありがたいと思える」などの感想を言われることも少なくない。このような《いのちの働き》《いのちの仕組み》を実感することによって、敬虔な気持ちになったり、自己受容など、大きな変化がおこりやすく、この感覚は自己だけではなく、自己を通して、他者への想いへも繋がる。結果、個人の健康は、社会の健康へも波及する。
先日の新聞によれば、虐待にについて法整備が必要とのことだが、法的整備も必要だが、ある種の実感を伴う《いのちの教育》も必要と考える。「誰の体にもこんなに多くの血液が流れている」「人一人が死ぬためにはどんな大量の血液が流れるのか」と実感すると、たとえ、感情的になったとしても、昨今のように短絡的に暴力に訴えるのではなく、そこに理屈ではなく、体の芯からの深い思いからくる「人を傷つける、暴力をふるうということは大変なこと」があると、《身体知》とでもいう知が働き、強い歯止めになると思われる。それは、相手を守るだけではなく、自分も守り、社会をも守る大きな力にもなる。これは、先に述べた山口恵照先生の「佐保田ヨーガは人生を裨益する」にも通じると思われる。

今こそ、ヨーガ禅を提唱したいと痛感する。

2019年10月1日

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