≪催花雨≫
「春の花(桜)の開花を促す」と言われる『催花雨』の後、桜をはじめ、花たちが急成長、春空を背景に美しい景色を見せています。
コロナ感染対策も少し緩み、マスクも基本的には「各自の判断」となり、観光客も増え、賑わいも戻りつつあるようです。
しかし、3年前のコロナ以前の社会に戻るのでしょうか?
この3年間の間には、コロナだけではなく、自然災害、社会的な変動など、様々な想定外のことが起こりましたし、それ以前の東日本大震災の解決はある部分進んでいるかに見えますが、まだまだ未解決の部分も少なくありません。
こうしてみると、「ただ以前に戻る」ことはあり得ないように見えます。この間、人々が学んだこと、『人と人の結びつき』についても、≪オンラインの便利さ・快適さ≫と同時に、その≪不便さ・物足りなさ≫、ネット検索についても≪便利さ・効率の良さ≫と同時に≪怖さ・不安≫など、今まで考えなかったことに直面、しかも猶予のない状態に追い込まれつつあります。
このような状況は、未だかつてない状況とも言えます。でも人はこの中でもなんとか模索して生きていかなければなりません。
この課題のヒントの一つとして、長年ヨーガを実践した私は、『ヨーガ実践の必要性』を痛感します。
ヨーガによって得られるものはダイエットだけではなく、リラックスだけでもなく、心を落ち着け、真実を見る目を育てる、精神的霊的成長を促す、などです。
また、ヨーガによって心身が健康になると、人の意見や感情に流されない、自分を通して他者をも感じることができ、結果、愛ある緩やかな関係性を楽しみながら構築することは、新しい時代の一つのヒントになると思われます。
最近、しばらくなかった、ヨーガの1日体験の申し込みや入会の問い合わせをいただくことが増えました。全くの初心者の方もいますが、ハードなヨガで体を壊した方、体操系のヨガで「心を育てるヨーガをしたい!?」、隣接分野のプロで「ヨーガの知恵を授かりたい!?」など、この時期ならではと思われる傾向です。
「個人の健康は社会の健康にもつながる」との私のミッションも、ようやく緩やかな足取りで実現しつつあることを感じます。歴史を見ても、大変な時代の後には、大きな収穫が実ります。どのような時代が来るのか、起こるのか、楽しみながら参加していきたいと思います。
2023年4月1日
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[皆既日食]
ヨーガの一番の目的は、心が変化することです。自然との一体感や宇宙意識の体験は、その人の内面を深め、その後の人生を豊かにします。