渡辺昧比のときどき、ドキドキ、ときめき日記②
友あり、遠方から来る、また、楽しからずや
先週、『アルジュナヨーガ(佐保田ヨーガ)』の講座を持つ、JEUGIA カルチャー KYOTO(四条河原町) から、「以前、佐保田ヨーガをされていた、ロスアンゼルスの日本女性さんから、1日体験の申し込みがありました。」との連絡があった。
1977年から1年ほど、Nさんは近いということもあり、伏見区にあった日本ヨーガ禅道友会(『ヨーガアシラム』)へ通い、佐保田鶴治先生のヨーガ指導を受けたと言う。
当時は『ヨーガアシラム』ができたばかりで、全国から佐保田先生の教えを受けに大勢の人が集まった。佐保田鶴治先生の講義を聞いたり、番場一雄先生の難しいアーサナ指導に必死になってついていったり、また、ティータイムには、中山孝子先生がおいしいチャイを入れてくれ、佐保田鶴治先生を囲んでみんなで頂きながらヨーガへの熱い思いを共有した頃を懐かしく思い出す。私も時々、野菜ケーキや酵母パンをつくって持参した。
このような場に居合わせたことは、とても幸せなことだったと、最近改めて思う。食事をしたり、お茶を飲んだりを共有することによって、大切な何か、精神・霊性も共有させてもらえた気がする。
帰路、なんとなくホカホカした気分になるのは、血流がよくなったり、温かいお茶のせいばかりではない。
Nさんと当時の話をしながら、「あの空気、あの場の雰囲気がよかったね!」という話で盛り上がった。アメリカは、今回の第2次ヨーガブームの発祥地(第1次は40年ほど前。ブログ『統合医療への道』参照)でもあるが、Nさんの話によると「日本的ヨーガ(佐保田ヨーガ?)がアメリカに住む日本人には好評と言う。ブームになっているヨーガはトレーニング的で、日本的ヨーガ『ジャパニーズ・ヨーガ』はしっくりと癒されるものがある」らしい。
Nさんは、ヨーガの体験後、「そうそう、この感じ!この空気!これがいいね!!」と嬉しそうにされていた。
私たちヨーガ指導者は、ヨーガのアーサナ・呼吸法・瞑想と順を追って進めていくが、何をするかにとどまらず、如何にするか、さらには一人一人がどのように変化するかを受け止めながら進めていかないといけない。
大事なことは一人一人の心身の状態が変化し、周囲の空気が変わり、場の雰囲気が和み、高まることである。
佐保田先生もよくおっしゃっていたが、「何をするかではなく、如何にするかです」その結果、個人の健康は社会の健康にもつながる。
Nさんはアメリカでは、『ネット・ヨーガ』(http://arjuna-yoga.com/lesson.html)で実習し、お里帰り時には「JEUGIA カルチャーKYOTOへ通いたい」と言われた。
Nさんの希望は、不定期に都合の良い時だけ受講できる、ビジター会員としてOKとなった。
日本の桜がアメリカでもsakura として愛されたように、『ジャパニーズ・ヨーガ』(佐保田ヨーガ)も日本だけではなく、世界に拡がれば「世界平和も夢ではない!」と思うのは、私の能天気であろうか?