~ヨーガは生き方のレッスン~ まいまい(昧舞)ブログ

アルジュナヨーガ研修会主宰 渡辺昧比のブログ
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渡辺昧比のときどき、ドキドキ、ときめき日記⑪

間もなく小暑。梅雨明けが近づき、暑さが本格的になるころですね。

夏用のお抹茶茶わんを出しました。なかでもお気に入りは、≪青海波≫です。

抹茶平茶碗≪青海波≫

抹茶平茶碗≪青海波≫

≪青海波≫は海波を形どった紋様を扇状に重ねあった模様で、名前の由来は、舞楽≪青海波≫に使われたことから来ています。緩やかな波の形から、穏やかな日々をねがう吉祥文様とされていますが、異説もあります。

紀州、熊野灘に≪青海波≫が施され、渡海僧を霊界へ送る儀礼を思わせる『那智参詣曼荼羅』があります。ここでの海を心と見立て、波に載って奥へ行く風景は、スピリチュアルな旅立ちとも考えられます。 

茶道の点前では手の動作、足の運びなど文字通り、一挙手一投足を決められた通り行うことから、茶道をある種の『瞑想』ととらえる心理学者や哲学者も少なくありません。この『瞑想』による心の変化は、訳の分からないトランス状態の『忘我』ではなく、覚めた意識でお湯の湧く音、すり足の音など普段なら気づかないようなかすかな音さえ、響くように聞こえる『覚我』で、これはヨーガの後の余韻に似ています。ここでは雑念が消え、心がほのぼのとしています。

お茶を飲むだけのことで「道」になるのは、心の変化が確認できるからでしょう。

私も、暑い夏ふさわしい冷たい氷を浮かべたお抹茶を頂きました。

口の中に涼気が拡がり、さらに全体へと拡がります。

関心のある方は、お試しくださいね。

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