渡辺昧比のときどき、ドキドキ、ときめき日記①
舟出
恋人同士なら体をぶっつけ合って楽しく二人で通るような、友人女子なら一列並びかな、河原町通りから細い路地を通り抜けると、目の前には『史跡・一之船入』の風景が拡がる。
ほんの先ほどまでのざわめきは消え、こんなに静かな世界があったのかと、懐かしいような、嬉しいような静かな気分に浸れる風景がそこにある。
日常生活は、時として有頂天になったり、へこみそうになったりの日々が続くことがあるが、そこからほんの少し(しかしこの差は大きい!)内面に向かうと、≪非日常≫静謐な世界がある。静謐とは淋しさではなく、不安でもなく、むしろ満ち足りた歓びでもある。
最近、そんな気分にさせてくれる空間が、Le Petit Suetomi にあった。
東山を借景とした史跡・一之船入をテラスから望むと、躊躇していた私の中の何かが「舟出してみようよ」と軽く背中を押してくれる。
そう春ですね。春は別れと出会いの季節。別れは一瞬淋しいけれど、新しい出会いを促してくれる。この春、思いがけない別れと出会い、どちらもビッグ体験!がありました。
新しい自分の道初めに乾杯して、この新しいページを綴り始めます。